四士会会長挨拶

群馬県社会福祉士会 会長 新木惠一

近年、知的な障碍を有する方や孤独や認知症に悩む高齢者の方々が、犯罪を行ってしまうという事例に接するにつけ、専門家や社会的な支援が求められています。ホームページの設置により、支援の輪が広がることを期待しています。

  

群馬県精神保健福祉士会 会長 林次郎

過去の歴史において、精神障害者の方々は、社会復帰・社会参加というよりは、むしろ、「法による社会防衛」の対象とされてきました。また、再犯を繰り返す障害者等が多いことを背景に刑務所収容や更生処遇の限界性が示唆される中、「立ち直りに向けた支援」の重要性がより理解されるようになりました。現在、全国各地で司法の専門家と福祉の専門家の連携・協働が展開されています。当会においては、2018年に司法ソーシャルワーク委員会を発足し、司法領域における実践に必要な価値・技術・知識について理解を深めながら、生活課題や環境調整に取り組んできました。今後も司法の専門家との支え合い活動を通して、司法福祉における実践を紡ぎ、その啓発に努めていきたいと考えています。 

   

群馬司法書士会 会長 長谷川洋

2016年にいわゆる四士会により設立された群馬つなごうネットは、主に、罪を犯した障がい者や高齢者の社会復帰や再犯防止を目的とした活動をしています。彼らは生きるためにやむなく軽微な犯罪を繰り返して、ようやく衣食住を充足している人たちで、特殊な人ではなく、また恐れられる存在でもなく、福祉の支援があれば犯罪を犯す必要がなかった人たちです。
司法書士は従来より成年後見センターリーガル・サポートを立ち上げ、高齢者や障がい者の成年後見人や保佐人に就任し、財産管理事務や身上監護事務のノウハウを蓄積してきましたが、これら触法高齢者・障がい者の成年後見人等に就くことができれば、社会復帰や再犯防止さらには適切な福祉制度の受給などに役立つことができ、ひいては地域社会の安定にもつながると考えます。

  

群馬弁護士会 会長 矢田健一

近年、犯罪を繰り返す人の中には知的障害や精神障害を抱えている人が少なくないことや、高齢者による犯罪が多いことが社会的に認知されてきました。これらの人たちの中には、適切な福祉的支援を受けられれば犯罪を繰り返さずに済む人も少なくありません。
弁護士は、従来、そういう方々に刑事弁護人として関わって来ましたが、刑事弁護人としての立場上、どうしても、その人の身柄が一日も早く解放されることや、裁判でその人の罪を少しでも軽くすることに関心が向き、その人が社会生活を営む上での障壁を取り除くという視点は乏しかったように思います。これからは、福祉関係者と手を携え、自分が担当する被疑者・被告人にとって、より広い意味での基本的人権の擁護に努めることが求められるように思います。