平成28年3月12日に、4つの専門家団体である群馬県社会福祉士会、群馬県精神保健福祉士会、群馬司法書士会そして群馬弁護士会によって、ぐんま・つなごうネットの活動について申し合わせが取り交わされました。その申し合わせに基づいて、私たちは、支援の必要な方たちに対し、再犯防止と社会参加を目的として、相互に協力する活動を展開しています。

社会的に支援が必要な方はたくさんおられますが、私たちは、そのなかでも刑事犯罪の被疑者・被告人・受刑者そして過去にそのような立場にあった人たちのうち、高齢者、障がい者あるいは障がい者の疑いがある人を対象とすることに絞っています。

そのうえで、私たちは、支援を要する人ごとに個別に支援チームを作り、具体的支援を行っています。それぞれが専門家としての守秘義務をもち、専門的なスキルを持ち寄って、支援活動を展開しております。

この活動を行う上で、私たちには大切だと考えている点が2つあります。まず、具体的支援の目的は、要支援者への福祉サービスを充実させ、要支援者の社会参加の基盤を整備し、結果として要支援者の再犯防止に寄与するということです。つまり、要支援者が犯した事件に関する刑事処分の回避・軽減を主たる目的としてはいないのです。次に、具体的支援においては、要支援者の主体的な意思を尊重しなければならないということです。

このような信念をもって、私たちは、完全な無償奉仕活動としてぐんま・つなごうネットに取り組んでおります。